たっぷりの毒

   「義父さん、京介です。」静まり返った屋敷に自分の
声が響く。
「さっ、組長、奥へどうぞ。」若頭の栗山が僕の前を
歩く。屋敷の中だというのに周囲に気を配る男。
そして僕はうつむいたまま彼の後をついていく。
組を引退したらのんびり田舎で暮らしたい。但し2週
に1度は必ず若頭の深春を連れて訪ねてこい。
あの義父が引退前に僕に頭をさげて頼んだ約束。
元々義父は根っからのヤクザではない。
子供のなかった姉の嫁ぎ先へ養子に出されたがじきに
姉夫婦に待望の男児が生まれた。当然跡目は血のつな
がった方へとなびく。義父は大学に進み、やがて好き
な学問の道を歩んだ。助教授から教授へ昇進確実とい
う時に跡目を継いだ弟が死亡。仕方なく跡目を継いだ
というまさに波瀾万丈の人生を歩んだ義父。
元助教授だからなのか、口がうまいインテリヤクザと
して組を益々大きくした人だ。
僕にはそんな知恵も弁舌も無い。
せいぜい義父から受け継いだ組を維持出来ればいいな
と思う位の小さな器の持ち主だ。
最近はそんな自己嫌悪にかられ義父を訪ねる足も遠の
いていた。ましてや今日の来訪は3日前から胃がしく
しく痛む程の思いをした。。。それなのに。。
堂々と歩く栗山が少し恨めしいかも。

「よう 久し振りだなあ。忙しいのか?」
奥の日本間で義父は布団の上に横たわり、腰を付き人
に揉ませていた。
この付き人、まだ子供のようにあどけない青年。
いつから義父とこの家で暮らしているのだろう?
確か去年の冬からここにいたような気がする。
いつものように組の話など事務的な話をする栗山。
目をつぶり黙ってその報告を聞く義父。
僕はただ置き物のようにその場に座っているだけ。
と突然、義父はとんでもないことをまるで今日の天気
を問い掛けるように僕に話しかけてきた。
すなわち「深春に抱かれたか?」と。

「な、何を馬鹿なことを。」動揺を必死に隠す僕。
「勿論です。今では組長から腰を振って誘ってくれま
すから。」と胸を張って答える深春。
青くなる僕にニヤリと笑いかける義父。
「良かったなあ。深春はうちの組にきた時から京介を
狙っていたからな。」
「わ、悪い冗談はやめて下さいっ!」
「冗談?そんなもんじゃないだろうに。」
むくりと起き上がった義父は腰を揉んでいた昔手
を握り、今まで自分の寝ていた布団の上に押し倒す。
天使のようなほほ笑みを浮かべた青年が義父の着物を
脱がせ、やがて。。

「おぅ、蒼、少しは手加減しろや。」愚痴る義父。
獣のような姿の義父を犯す青年。
「ハゥッ。ああっ」
限界まで広がり青年の大きなモノを受け入れる義父の
蕾。赤く色付いたソコを直視することなど出来ない。
義父が、あの誇り高い知識人の義父が、まさか年下の
男に抱かれてよがるなんて信じられない。
阿呆のように目の前の光景に見入る僕を床に押し倒す
乱暴な手。
「く、栗山。。」マサカ ココデ? ソンナ。。
「深春だろ、京介。もうたまんないや。しようぜ。」
「あっ やめろ。やめてくれ!」
必死に抵抗するがそんなものは無駄。
あっという間に着ている物を取られて、義父のように
床の上で服従のポーズを取らされる僕。
「こんなに濡れてる。興奮したんだろ。」
耳たぶを噛まれる。身体のあちこちに付けられる赤い
跡。その刺激に限界までふくれあがる僕。

「い、イイ! あぅっ」
「ウッ、も、もう やめて。」
前の組長と今の組長。2人並んで床にはいつくばり腰
を振るなどあってはならないことだろう。
なのに身体は燃え上がる。狂おしい程。
自分の声を聞き、義父の声を聞きそれだけで達きそう
になる位に。
「いっ、いや、もう。。」
たまらずに弾けて床を汚す僕。あまりの強い快感に気
を失う義父。
これが夢だったらどんなにいい事だろうか。。

その日以降、義父とあの青年にはまだ会っていない。
2人はあの田舎の一軒家で暮らしているのだろう。
あそこでの事を思い出すたびに妙な気分を味わう僕。
そして、あんなに淫らに感じてしまったのも僕。
獣のように義父と並んで同性を受け入れた僕。
きっと僕の体内は今にもあふれそうなんだ。
そう、深春が注入したたっぷりの毒が僕を侵す。。。

《コメント》
のりぞおさん…これをお蔵入りなんて
何て勿体無い…。無茶苦茶萌えや無いですか!
壁紙、力一杯併せて見ました。
本当に不動明王さんでもあったら遣りたいん
ですが…それ程の萌えです!

そして、改装に併せ、使ってみました。  

甘い毒



魅惑の毒

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