ながめせしまに

 「遠山さん…苦しいですか?」
 妖艶な微笑を湛えて京介が問い掛ける。彼が纏ってい
るのはバスローブ1枚。前は完全に寛げ、屹立する象徴
も露に遠山蓮三郎を睥睨していた。
 対する遠山といえば、衣服は総て剥がされ、象徴が屹
立しているのだから興奮は覚えているのだろう。でも、
自分で鎮める事は出来ない。彼の両手は枷で繋がれ、同
じく枷で繋がれた両足とともに象徴を誇示するように、
丁度逆海老反りに固定されているから。
 「ふっ…色っぽいぜ…、桜井」
 「それだけ軽口が叩けるならまだ本物は要りませんね。
…暫くは玩具で戯れていらっしゃい!」
 玩具。そう。遠山の後ろには京介の象徴とほぼ同サイ
ズの玩具が差し込まれ、蠢いていた。そして、象徴は手
で静める事も出来なけれは、自然排出も出来なかった。
根元を縛り付けられていたから。
 「深春」
 京介に促されて、それまで蒼と戯れていた深春が遠山
の胸の突起に舌を這わせる。無骨な体つきに似合わぬ繊
細な舌使い…思わず意識を手放しそうになる。
 「遠山さん。ほら、お口が留守だよ」
 蒼が恍惚としかけたその目の前に濡れた筒先を差し出
す。顔つきとはそぐわない荒々しさに欲望が呼び覚まさ
れ、むしゃぶりつく。
 その光景を見ながらも京介の表情は殆ど変化しない。
冷静で…美しく…決して欲望に歪む事は無い、のだ。 
 「蒼、おいで」
 それでも、恍惚として、身体を紅に染めて責め苦を享
ける遠山を見て欲を呼び覚まされたらしい。蒼を呼び寄
せ、自ら腰を進めて受け入れる。
 「深春も、来てよぉっ」
 「まだ足りねぇのか?」
 口ぶりは面倒臭く、それでも嬉しそうに深春の象徴が
蒼の腰に沈んでゆく。
 その光景を見ているだけで…頭が妬き切れそうに熱く
なる。だから、叫ぶ。
 「ほ、ほしいっ!桜井…ッ!」
 「じゃこちらまでいらっしゃい。自力でね」
 冷たく言い放って自分は3乗の快楽に戻る。
 それでも快楽を期待して何とかにじり寄ってきた下僕
には冷たい託宣しか降らなかった。
 「今日は、出すだけで我慢なさい」
 そして、象徴の戒めだけが解かれた。

 「遠山…さん?」
 全てが眠りにつき、ようやく総ての戒めを解かれて部
屋の片隅でまどろんでいた遠山に蒼がグラスを差し出す。
中身はオレンジジュース。
 「かたじけない」
 受け取って飲み干す遠山に、先ほどとは打って変わっ
たあどけない口調で問い掛ける。
 「何故、この立場を受け入れたの?貴方が幾ら堕ちて
いったとしても、多分京介は…」
 「ストップ。…言うだけ野暮だよ、蒼君」
 言いかけた蒼の唇に人差し指を当てて、台詞を塞ぐ。
 「ただ、傍に居られればいい。それだけだよ、俺は。
あいつが俺を欲しがる方法がこれしかないって言うんな
らこうするさ」
 「哀しくない?」
 「哀しいのは、多分あいつの方。俺が嫌いなら突き放
せばいいものを、いつかの保証の為に結局突き放せない
…自覚はしてないだろうけどな」
 「…自信過剰。変わらないね、その部分だけ」
 抱きしめて、後ろに優しく触れる。
 「あ、お?」
 「今だけ、京介の身代わりしてあげる。一回は中に欲
しいでしょう?味覚えちゃった以上」
 「性悪」
 「あの京介に育てられたしね。どうするの?欲しいの
?欲しくないの?」
 「…欲しい」
 
 そして、夜は深まっていった…。
《コメント》
こういう設定、読んでいる方も恥ずかしいでしょうが、
書いている方は更に恥ずかしい*^^*
裏原稿を書く際は下書きなしで設定だけ組み上げて
一気に書くのですが、これを書上げて以降、流石に
キャラクター名をイニシャルにしたメモ書きにしました^^;



いたづらに

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!