いたづらに

 蓮三郎は、鞭打たれていた。手足と象徴を戒められな
がらも、唇の端から涎を、そして象徴から歓喜の涙さえ
流して。後ろの花弁は物欲しげに少しずつ開いている。
 彼を鞭打つのは、蒼。肘まである黒い皮の手袋をはめ、
最初の不慣れな、そしておどおどした感じは微塵も見せ
ず、唇の端に嗜虐の笑みを浮かべ、瞳を爛々と輝かせて。
露になった象徴は年頃に似合わぬ強暴ささえ匂う程怒張
していた。
 そして、その光景を眺めて、京介は深春を飲み込んで
いる。動く度に結合部分から溢れた蜜を滴らせて。頬が
紅潮し、唇に笑みが浮かんでいる所を見ると…満悦なの
か?
 そうではない。彼は従者への仕置きを思って微笑んで
いたのだ。無断で交わりを持つなど、許せない。まして
や相手は犬。もう一度思い出させよう。交わりを持てる
まで充分に慈しんで育てたあの頃を。

 「これはね、お仕置きだよ」
 淫蕩な微笑を浮かべて、京介は剃刀をあてる。
 蒼の瞳が嫌々をするように濡れている。その両手はロ
ープでベッドに縛られ、京介を真中に迎えたほっそりと
した両足は言い様の無い恐怖に震えていた。
 「犬には、慰めなんて要らない。従う事が彼の悦びだ
からね」
 しょ…り…し…ょり…。
 剃り落されているのは、まだ少し淡い蒼の叢。前だけ
ではなく、後ろも念入りに剃られて行く。
 「僕以外と出来ないように、子供に還してあげようね。
ふふっ…ほら、可愛らしくなった。大きさだけが昔とは
違う。味はどうかな?」
 綺麗に剃りあげられた象徴を舐め回され、喉まで飲み
込まれる。吐き出そうとすると止められる。その繰り返
し。
 「ゆ…る…して…ぇッ…京…介」
 その光景を蓮三郎は深春に貫かれながら、為す術も無
く見つめていた。為す術など在る筈が無い。自分は犬な
のだから。口出しできぬように嵌められた猿轡が、我知
らず歓喜のくぐもりで濡れていた。

 「さあ、貴方にももう一度教えてあげましょうね。誰
が貴方の主人かと言う事を」
 再び蓮三郎の体に鞭が振り下ろされる。鞭をふるうの
は惜しげも無く裸体を晒している京介。
 「お仕置きの仕上げ。蒼、」
 促されて蓮三郎の象徴を後ろの花弁に飲み込む。口に
は深春を含んで。
 濡れた夜は、只深まっていく。肉の宴は、10回繰り
返された。

 別室に京介が引っ込むと、深春が二人にグラスを差し
出す。
 「アイツも素直じゃないからな。お仕置きなんて、口
実の癖に」
 「判ってる、つもりだよ」
 流石に若さの勝利か、蒼が立ち上がり、椅子を持って
きて座りなおす。服は、着ていない。
 「遠山さんには悪いかなって思ったけど、予想はして
たんだ。ぼくも、もう一度縛られたかったし」
 「俺は鰹節か?」
 蓮三郎が呆れた声を返す。
 「マタタビでしょ?京介に火を付けるのは結局貴方な
んだから」
 「蒼ほどじゃないさ。俺もどうせなら剃られたかった
けどね」
 「すっかり染まったね」
 笑いながら、深春に手招きする。
 「じゃ、犬らしく其処で指咥えて見ててね。もう少し
欲しくなちゃったから」
 「俺まで剃られてどうするんだよ、オイ、蒼猫!」
 「エステに通う手間が省けていいんじゃないの?」
 そして、少しも待たずにあがる嬌声。
 『こういう風に墜ちてゆくのもいいか。少なくとも飽
きられるまで』
 そう一人ごちて、蓮三郎は自らの股間を握り締めた。
《コメント》
葡萄瓜の品格…何処へ行ったんでしょうね?
え?初めから無い?…失礼しました(爆)
好きなんです、こういう設定も(はぁと)
遠山を裏で絡めるのって、気が進まなかったしなぁ…
でも、この健気な蓮三郎君は好きです(核爆)



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