永遠の毒

「あっ、うぅ」寝返りをうったら腰がぎくりと痛む。
腰の痛みで目覚める朝。これ以上最悪の目覚めがある
とは思えない。
「おう、京介。おはよう。」すぐ近くから義父の声が
聞こえ慌てて横を見る。隣の布団に義父の顔。
「ハハ 今日は動けないなあ。全く最近のわけえもん
は目上を敬うことを知らなすぎるぞ。」
愚痴る義父に僕はあの疑問を尋ねてみた。
「あの、蒼という青年は一体。。。」
「ああ、あいつは俺のパートナーだ。」
パートナー?? 思いがけない答えに頭はパニック。
義父が静かに語りだした2人の過去。。。。

あれは夏も終わりの頃だったか。
酒を飲んだ帰り。俺の乗っている車に飛び込む様
にしてきた青年。それが蒼だった。
一目見て驚いた。魂を奪われそうになる位キレイで。
だからこれは俺の物にしようと近くのホテルに連れこ
んだ。もしかしたらどこかの組の鉄砲玉かもしれない
と栗山に制止されたが構わなかった。
ベッドの上に押し倒して衣服を破り捨て、いざという
時に立場逆転。自分が彼の身体の下であえいでいた。
男を抱いたことは何度もあったが抱かれたのは初めて
で抵抗したが効果なし。
朝まで抱かれ、そして彼に毎晩会うことを要求され、
会うたびに彼に抱かれて身体も気持ちも変化していき
気付くと彼に独占される事に喜びを感じたと。

「今はあいつが俺の主人みたいなもんだなあ。」
「で、義父さんはそれで満足なんですか。」
「ああ。あいつが俺のパートナーだから。京介と深春
もそうだろうが。」
「僕と深春が?」
あんな人のこといきなり押し倒して犯す奴が?
鬼畜で獣で意地悪であんな奴がパートナー??

「そうですね。僕も深春が大切ですし。」
しばらく考えこんでそう肯定した。
確かに鬼畜で獣で意地悪な面もある。でも組のことを
思い、僕のことを思い毎日頑張っていてくれる。
そんな深春にひかれている僕。。
「嬉しいなあ 京介にそんなこと言われるなんて。」
後ろから抱きついてきた大きな物体。まさか。。
「栗山、仕事はどうしたんだ!」
「今日は日曜ですからね。好きなだけ一緒にいられま
すから。」
「ば、馬鹿、場所を考えろよ。」
「いいんじゃないの?」
明るい声に振り向くと蒼の笑顔。
「俺もうれしい。これから一緒だし。」
「えっ??」

昼間の太陽がそそぐ室内。
「ほらあ、さっさと脚広げて。」
「厭、見ないで、」
「見ないでって言ってもココ泣いてるよ。嬉しくて」
ピンとはじかれてまた先から白い涙がこぼれる。
「こら、蒼、根性入れて抱かんかい。」
隣からは義父のぐちり声。
「わがままだなあ。ほらこれでどう?」
義父の腰を抱えて激しく打ち込む彼。
「うっ、イイ。すごく。。」満足そうな義父の声。
くねるように奥へと進む深春。僕の中は熱く収縮して
彼を迎えいれる。
「深春、すっ、好きだ。」
激情の中、やっと言えたこの言葉。
「俺もですよ。もう永遠にあなたは僕のものだ。」
「そしてたまには僕のものでもあるし。」
驚いて蒼を見る。彼は義父を追い上げながらすました
顔をしてこう言った。
「僕も京介好きだもん。たまには抱かせてね。だって
神代先生の子供なら僕の子供でもある訳だからさあ。
子供の成長に親は手を貸してやらないと。」
「そうそう、京介はもっと大人になって貰わないと」
永遠に続く毒。嬉しいが少し怖くもある。
だがいいさ。この彼らと一緒ならどんな毒でも。。。
《コメント》
>やっと終わってくれた。(汗)
>しかしなあ こんなひどいの作ってたんか自分。
>今更ながらあきれてます。。  
卑下しなくても(汗)葡萄瓜の立場はどうなります。
結局同性の家族関係な訳ですから、綺麗なだけじゃ
ない部分だって出てきてしまう訳なんですよね。
そう言う部分から見ると、力作なんじゃないでしょうか?  



絶えない毒

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