「後ろに隠した物は何かな 蒼?」
一応震える声で聞いてみることにした。
「へへ、今日の為に用意したもの。」笑顔で答える蒼
だが、この笑顔は怪しい。
「・・・ 先日のことは確かに僕が悪かった。反省も
している。しかしなあ」とにかく反論してみるか。
「だって∪ったよね。今度蒼になんでもつきあ
うからって。」やはり反論かなわず。玉砕モード
「そうは言ったが」歯切れが悪い言い訳。
蒼と美術展に行く約束を寝坊ですっぽかしたのは先週
のこと。謝罪はしたし今度つきあうとも言った。
だが、あんなことにつきあうつもりはない!
断じてないぞ!!
「京介、もう少しお尻あげてよ。」蒼の手が触る。
「ひゅー すごい眺めだな。」楽しげな深春の声。
なんでこんなことに深春まで参加するんだか!
蒼が用意したもの。それはインターネットの通販で手
に入れたという妙な道具。
反論したが2人がかりで言いくるめられ。こんな姿を
さらすことになってしまった。
「うわあ 本当に見えるんだね。」無邪気な蒼の声。
「淡いピンク色してるな。あっ、ひくひくしてる。」
2人して人の背後で勝手な事を話している。
こっちは恥ずかしさの余り顔から火が出そうなのに。
蒼の用意した淫靡な道具。
それは本来体内を覗く目的のある医療器具。
今それで自分も見たことのない、いや多分一生見るこ
となどない箇所を広げて見られている自分がいた。
「あっ いっ 厭〜」
そっと道具が取り外されたかと思うと2枚の舌がまだ
広がったままのそこを蹂躙する。
「うっ・・・ああっ」
前を触られることなくそれだけで果ててしまう自分。
悲しいことに全身で感じてしまった。
「どう? これもいいでしょう。」
僕の体内で暴れるもの。
これも蒼が用意した道具。
あきれる位リアルなゴム製の玩具。
おまけにこれは動きながら七色に光るという悪趣味な
機能までついていた。
「あ、も・・・ もう駄目!」
そんなものを後ろにくわえ、前を深春、胸を蒼にいじ
られてしまってはおしまい。
何度も何度も昇りつめ、果ててはまた昇りつめていく
その連続。後ろを侵すものが蒼なのか深春のものなの
か、あるいはあの玩具なのか判らない位に乱れてしま
った。『淫乱』という言葉が脳裏をかすめた。
でももう止まらなBこれを止めてくれるのはこの
2人だけ。。。
「ああ 疲れたね。」のんきな蒼。
「でもたまにはいいな、刺激的で。」眠そうな深春。
僕ときたらまばたきするのもやっとの程の疲労困憊。
「寝ようよ。ほらくっつきあえば3人でベッドで眠れ
るし。」
蒼の提案で3人して同じベッドで寝た。
刺激的な一夜の後の怠惰な時間。
たまにならいいかな こんなのも。
そう思える自分が不思議だったけど。。。