あでやかな絵姿
「なぜ神代のジイの屋敷に遊びに行かねばならぬ。」
久々に晴れた日の朝のこと。
突然蒼と警護役の深春にさらわるかのようにあわだしく
外へと連れ出された。
しかもこの外出は僕以外は承知のことらしく既に
供の用意も整っているではないか。
ジイの屋敷は子供の頃から何度も行ったなじみの場所だ。
しかし、今の僕はあんなに大好きなジイとなるべく顔を
あわせたくないのだ。
「いやーっ、はぁっ」
自分のあの時の乱れ方を思いだすと今でも顔が朱に染まる。
蒼に、深春に抱かれ、乱れた浅ましい自分。それを
じっと見据えるジイの視線が身体を刺す。そして最後には
ジイの大きく熱い砲弾を身体に受け入れて一層激しく
のけぞり身悶えした僕。なんて浅ましい姿をさらした
ことだろうか・・・
「若、着きましたよ。」
蒼に手を引かれジイの屋敷の長い廊下を歩く。一番奥の
部屋がジイの部屋だ。まさかそこで僕を抱くというの
だろうか。また3人で僕のことを・・
「お連れ致しました。」
部屋の中に入るとジイをもう1人、見たことのない男がいた。
なんかねばつくようなからみつく視線。誰だろう?
「今日は若のためにこの方をお呼びしたんですよ。」
ジイの優しいほほ笑み。怪しい気配が漂うのはなぜだろうか。
「いやあ 見ないで〜」
必死に抵抗するが深春の頑強な身体はびくともしない。
僕の身体は深春の大きな身体の上でゆらゆらと揺れている。
あぐらをかいた深春の上、大きな深春のもので串刺しに
された哀れな姿。
それをじっと見るのはあの得体のしれない男だ。
しかも絵筆を握り、僕のこの浅ましい姿を描き写している。
刺すような視線が痛い。
「ぼんやりしないで若!」
僕の胸を盛んにいじる蒼が乳首をつまんで先を指ではじく。
「痛い!」
散々いじられて敏感な乳首はささいなことにも悲しい位反応する。
「若は痛い位がお好みでしょう。」
ジイの口の中にある僕のもの。根元を縛られて暴発出来ない
ようにされた哀れな姿。
「・・・ひいっ」
深春が一層深く突き刺す。
身体が激しく上下に揺さぶられ悲鳴をあげるが許しては貰えない。
怪しい絵師の筆が動く。知らずに涙がこぼれた。
こんな自分がうとましい。このような姿を見られても
なお燃え上がるのだ。
「出来上がりました。」
うやうやしく絵師の差し出す絵巻き物。それに描かれていた
のは抱かれて、いじられて、しゃぶられて恍惚の表情の僕だ。
開いた口が悲鳴をあげても身体は貪欲に男を求める。
もっと中へと誘うように動めく身体。流れる汗・・
「ご家老様、もうたまりません。どうかご褒美を下さいませ。」
土下座をしジイの脚にからみつく絵師。ジイは無慈悲にも
絵師を足蹴にし、仰向けに転がった絵師の身体を踏みつける。
「アア、イイッ。もっといじめてぇっ」
蒼はあっけにとられた僕の耳元でささやく。
「あの絵師の遠山は変態でね。腕はいいけどああやって
いじめて貰えないと絵を描かないんだよ。ほらあんなに
隆起してるでしょ。」
ジイに蹴られ、深春に着物を引き裂かれ喜悦の声をあげる
絵師。その下半身は恐ろしい程に大きくそびえたっていた。
「入れてーっ、もっとひどくして・・・」
その後僕も何度も抱かれた。どこからが自分で、
どこからが相手の身体かも判らぬ程に。
涙を流して歓喜の声をあげる絵師の横、歯を食いしばり声を
漏らさぬように堪えていたがやがて堪えられずに声をあげる。
絵師と競いあうように声をあげる獣のような僕。
そんな僕に笑顔を与えてくれる3人。素直になりなさい。
気持ちいいことはいいと言える様に。
愛しているからあなたを解放したくなると。
そうか。素直に声をあげても構わないのか。
ふっと笑って僕は相手にしがみついた。
そうとも。こんな気持ちのいいことを我慢することは
無いんだもの。
だって僕達は愛し合っているんだから・・・
《コメント》
そんなわけで、遠山さんまで巻き込んでの稚児話です。
まあ、遠山さんをMにしてしまったのは元はといえば葡萄瓜の仕業。
だってそのまんまなんですもの!
まだ続くみたいです。次はどうなるのかな、ワクワク。