花散らせしは稚児
「やっ、やめろ。そ、そんなところを・・」 必死に拒絶の言葉を口にした。でもその言葉は とても弱々しくてかえって自分の顔を朱に染める ことになるだけだったけど。 「ぶ、無礼者!」 この言葉も相手の手の動きを止めることは出来 ない。いやかえってその手に力がこめられたよう な気がする。あの小さい手が自分の分身を握り しめたままなのだし。 「強がってもだめですよ。こんなに濡らして 喜んでいるくせして。」 耳元で聞こえる笑い声。 熱い舌が耳を嘗め、耳たぶをそっと噛む。 小さな歯を耳に感じ、それだけで達しそうになる自分。 「ほら、又溢れてきた。若のココはだらしない ですよ。よだればかりたらして。」 濡れた分身の先を爪がはじく。 「うっ・・」 もうだめだ。また今宵もこの小さな獣に思うさま 蹂躙されるのだろうか。 段々意識が遠くなっていく。なぜこのような事に なってしまったのだろう。遠のく意識の中に浮かぶ のはあの出会いの日。あの日から運命の歯車は回って しまったのだろう。。 「若、今日からこの子が若のおそばにつきますから。」 誰が来ても同じだというのに。 自分が気難しいのは百も承知。だから使用人も不要だと あれ程言ったのに懲りないジイだ。 今までも何人もの使用人が自分に仕えてくれた。 だが誰1人気に入った者はいなかった。 しかし、この新しい使用人、まだほんの子供の蒼は違った。 本を読み出したら時も寝食も忘れ没頭する自分の横に 無言で座っている蒼。目があうとにこりと笑うが 話し掛けてはこない。 僕が食事をしなければ蒼もしない。子供がこれでは いけないと一緒に食事を取るようになった。 子供は外で遊ばないといけないから外に出て散歩を するようにもなり、気付いた頃にはすっかり蒼に心を 許していた。親愛の情をこめ、しかし主人に対する 礼節を忘れない蒼のことを弟の様に思いかわいがって きたつもりだ。あの嵐の晩までは。 嵐の夜。いつもは隣の控えの間で1人で寝る蒼だが 嵐が怖くて震えているだろうと自分の部屋に招き入れた。 今思えばそれが悪夢の始まりだった。蒼が入れて くれたお茶を飲んでから寝た僕。 夜中に違和感を覚え目を開けた僕が見た物。それは 全裸で僕の身体の上に乗っている蒼の姿。 「あ、あ・お・」 妙だ。舌がうまく動かない。身体が重い。痺れて いるようなこの感じは何だ? 「やっと目が覚めたの。まあ僕も動かない人形を 抱くのは厭だから良かったよ。」 なんだ、何かが身体の中でうごめいている・・ 「若様狭いんだもん。慣らすのに随分時間 掛かっちゃった。入れるのも苦労したんだよ。」 ああ、何か大きな物が身体の中で動いている。 「判る?僕達今ここでつながっていることが。」 突き上げる物の熱さと大きさ。これはまさか?? 「若様は初めてだったね。嬉しいな。これから僕の 色に染め上げてあげる。ずっと・・」 あの晩から主従関係は逆転した。昼は良き配下として 仕えてくれる蒼。しかし夜は違う。 好きなように僕の身体を征服する蒼は僕の主だ。 蒼が望むなら全裸で脚を広げ迎えいれなければ ならない僕。裂けよとばかりに脚を開いて僕の 白い身体に赤い花びらの様な跡をつける蒼。 その顔は冷酷でそして誰よりも美しい。。 「い、いやあっ」 散々いじられ赤く尖った胸の飾りを執拗にしゃぶる 蒼。触れて欲しいところは違うのにじらされて 尚燃え上がる自分が悲しい。 「こんなにトロトロ。若は淫乱だ。」 じらすのは僕からあの言葉を吐かせる為だろう。 「どうすればいいの?教えてくれなきゃずっと このままだよ。いいの?」 蒼の声が僕をうながす。 「だ、抱いて下さい。い、入れて・・欲しいの。」 「どう抱けばいいの?ただ抱き合ったままでいい?」 「つ、突いて・・後ろから。」 こんな浅ましい言葉を口にする自分が信じられない。 でもそう言えば途方もない快楽がくることを 知ってしまったから。もう戻れないから・・ 朝、目が覚める。僕の隣であどけない顔をして眠る蒼。 僕の身体は今日も赤い跡だらけだ。 まるで赤い花びらを素肌にまとったような僕の姿。 同じところを狙って跡をつける蒼。 まるでこれは僕のものだという印をつけるように。 馬鹿だな。もう僕は蒼のものなのに。 蒼の柔らかい髪を撫でる。さあ今日は何をしようか? 昨日届いた本を読もうか。それとも蒼と庭を散歩する かな。昼間の蒼はいつも僕の隣で、後ろで影のように 寄り添ってくれる。 そして夜、影は夜の闇に溶けて僕を包む。 そんな夜を昼間の僕が待ち焦がれていることを 君は知らないんだね 蒼・・・
《コメント》 某掲示板にて盛り上がっていた話から生まれた、 のりぞおさんの時代物。お稚児さんと若という設定ですね。 お稚児さんも自分の体で『技』を会得して、 成長した暁には次のお稚児さんを育ててゆく。 でも、たまにはこう言う逆転のお稚児さんも居て 良いんじゃないかと、はい。
無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!