其の夜

珍しく京介からクリスマスパーティーの提案があった。
本当に珍しい。普段の彼なら『他人の誕生日を祝ってもね』と 渋々ぼくら絡みの誘いには乗ると言った感じなのだが、今回は 自分から、それも少しはにかみながら誘いの言葉を言った。
「今年のクリスマスは…」 「ん?」
「深春の部屋でね。朝まで過ごそう」 見れば耳が少し赤い。
ふーん。其のお誘いも兼ねてくれてるんだ。
据え膳は、美味しく戴こうかな。
「いーよ」
さり気なく返して、掌を重ねて小指を絡めて見る。
それだけで息を乱す京介に、意地悪く微笑んでみる。 「駄目。明日の夜までお預け」
可愛い。あからさまにがっくり来てるんだもの。
そう。ぼく、蒼と京介、そして深春はそういう関係。 もっと的確に言わなきゃ判んない? じゃ言うよ。
京介を、ぼくと深春は共有してる。性的な意味でね。
世間的なタブーだと言うのは最初から承知の上。好きになって、 欲しくなったものは仕方が無い。それに、深春とならいいやって 思ったしね。彼の事も好きだし。
本人達が納得してれば、全然OKじゃ無いかな?
深春の部屋に入って、まずは前菜として普通にパーティー。 最初から雪崩れ込んでも好いんだけど、夜は永いんだし、ね。
そして、デザート。京介をケーキの土台にしてホイップ クリームを深春のスティックで塗って、少し味見で胸の飾り を抓んでみたりして。
「!」
ふふっ。初々しいよね、この時の京介って。
でもそれも最初だけ。京介が開放された時の綺麗さを二人 とも知ってるから、さり気なく攻めを加えてゆく。
上下交代して深春が上半身、ぼくが下半身を担当。京介の 体だから、クリームなんて無くても充分甘いんだけど、まあ、 気分って事でね。
そしてまずは1ドリンク。京介も深春から貰っている。ぼく? これから飲んで貰うんだから、少し濃厚にしないとね。
でも、其の夜は其処からが違っていた。
後ろで深春を飲み込んでいる京介の口の方に回り込んで、 嫌々をされる。
「欲しくないの?」
だったら珍しいの自乗だ。
「口じゃなくて…」
少し言いよどんで、潤んだ目で見上げられる。
「蒼のも、後ろに欲しい」
え?
で、実践編。 深春が一番下。其の上に京介が腰を浅く沈める。
「指、挿れてご覧?」
言われるままに1本。あれ、結構入る。じゃ2本。まだ 大丈夫。で3本。結構余裕あり!
「自分で慣らしてみた。5本入ったから、 何とかなるだろうな。…する?」
勿論!
「…深春。何かさっき見た時より大きくなってない?」 「お互い様だ。変に動かす…なっ。2本で扱いてるみたいで…」
「無理だよ…ぅっ。ぼくだって…こんなの初めてだし…」
弾けるのは、早かった。
夜中に不意に目覚めて、ふと京介の顔を見る。
涙が一筋。それは何を意味するのか。
大丈夫だよ、京介。
ぼくが幸せにするからね。きっと、きっと…。
《コメント》
のりぞおさん、さくやさん。お約束果たしましたよ!
お題はそれぞれ「クリスマス競作」と「2本挿し」でした。
とうとう書いてしまったなぁ…おまけに仕事中に
展開を思いつくんだもんなぁ…(遠い目)
笑って許してやって下さい。
京介の涙の意味…喜びかも知れませんね。
愛されていると言う安心感からの。

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