栗山深春の化学実験講座 葡萄瓜Ver

                               「何を教えているのかな、深春?」
  南極に吹きすさぶ風よりなお冷たい声が背中を撫でる。
  「いや…其の…あは…は…」
  弁解の仕様がない、とは正しくこの事。不幸中の幸いといえば深春が
ズボンを脱いでいなかった事だ。これでもしも深春がズボンを脱いで…
と言う状況が成立していたら、栗山家の墓が間もなく一基増える事だろう。
  「君に任せたのは間違っていたかな。おいで、蒼。久しぶりに二人で
寝ようね」
  一人寂しく、熱い体をもてあます深春で…あると思ったら…。
  「『母は強し』、だなぁ、ったく」
  「神代さん」
  「栗の花の匂い付きのバリウムなら、飲めるかな?」
  「どっちででしょう」
  「両方欲しいが。良いだろう?」
  あぶれた同志…我慢よりはましか。

  「きょーすけと一緒って、久しぶりだねー」
  「そうだね。…深春に触られて、気持ち好かったの?」
  「んーとねぇ、何かくすぐったかった」
  「何か出そうになっただろ?」
  「よく判んない」
  「おちんちんの先を触って御覧?少しねばねばする筈だよ」
  京介に促されて、白いブリーフの中に手を入れて探る。
  「…ホントだ。びょーきじゃないよね?」
  「違うよ。白いおしっこが出る前触れ、かな」
  「そうなの?じゃあ、さっきみたいに擦ったら、白いおしっこ出るの?」
  「出してみたい?」
  「うん!」
  「じゃ、お手本、見せてあげる」

  二人とも裸になって、布団の上に座る。
  改めて見る京介自身…其れも興奮も露な姿を初めて見て、蒼は吃驚する。
  「大きい…。大人って、みんなそうなの?」
 「蒼だってそうなるよ。今は可愛いけどね」
  本当に淡い繁みを愛しげに撫で、再び勃ち上り掛けた蒼自身を撫でて
ゆく。興奮を誘う様に、巧みに。
  やがて、蒼の呼吸が微妙に変化し、興奮が露になってきた所で、お手
本を示す事にする。
  「こうやって…先の少し膨らんだ部分を少し強めに握って、一寸乱暴
な感じで擦ってやるんだ…。其のねばねばでよく滑るから大丈夫だよ…」
  京介の教え方がいいのか、蒼の全身は興奮で紅く染まってゆく。
  「…ん…ふゥ…きょーすけェ…」
  京介だって興奮している。京介にとって蒼は今まで本当に保護するべ
き存在、それだけだった。しかし、
  『此の侭育って…僕の下から旅立って、そして…』
  他の存在と結ばれるのかと思うと…。
  本能的に、箍を外す気になった。所詮エゴ。それでも、手放したくない。

  唇を重ねて、首筋から紅い刻印を残しながらゆっくりと下へ下がって
ゆく。蒼は抗う余裕も無い。新しく与えられる恍惚に只身を震わせるばかり。
  「…ぁ…やぁ…」
  やがて蒼自身を二つの胡桃ごと口腔内に納めて、愛撫する。頭を抱え
込まれて、視線を合わせてやると、安心した様に興奮に身を委ねる。
  そして、蒼の最初の樹液を確りと受け止め、掌に乗せて見せてやる。
  「いっぱいでたね、蒼」
 「これ、ぼくの?」
  「本当は、飲んじゃいたいけどね」
  「飲めるの?」
  「欲しい?」
  首が縦に振られたのを見て取ると、掌の上のエキスを再び口に注ぎ、
其の唇を重ねて流し込む。舌を絡める事も忘れずに。
  「美味しかった?」
  「何か、甘い」
  「其れは、蒼のだから。僕のも、飲んでみる?」
  「くれるの?」
  「あげる。舐めてくれたら出るよ?」
  幼い舌が、京介に奉仕する。そして迸って、蒼の口元から飲み込みき
れなかった蜜が一筋。
  『今日は此処まで』
  そう京介は一人ごちる。長期戦でいこう。愛しみながら、染めて行けば良い。
  「美味しい?」
  「又、くれるよね?」
  「蒼にならね。さあ、寝ようか」
  猫と天使は眠りについたが…熊と調教師は徹夜になったらしく…翌朝
沈没していたのだった。
《コメント》                   掲示板の常連でありクリスマスツリーの絵師、                   さくやこと北條優樹さんのカキコを間違って                   削除したお詫びとして練り上げたもの。                   さくやさんのサイト「北極館」に、この本編は                   実在しました。

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル