SIMPLE MORNING

目覚めた途端、ぼくの視界に飛び込んで
きたのは足の裏だった。
思わず擽りたくなる衝動に駆られるけど、
止めておく。只でさえ声が漏れやすいのに。
あーあ、平和な顔しちゃってさ…口元に薄らと涎、
と、…あ、ぼくのを拭き忘れてる。
一寸迷ったけど悪戯心には勝てない。
足の裏をチロッと舐めてみる。
「…もう少し、上の方がいいな」
「起きてたんだ、悪趣味」
「今ので起きた。夢の中でもイイ所だったんだけどな」
寝転んだまま、ぼくの手を引っ張ってゆく。
「昨夜、何回だったっけ?」
「イイじゃん、若いんだし」
体勢を変えながら、ぼくの手に自分の手を重ねつつ
囁いてくる。
「食前のデザートにカズミ…って贅沢?」
「その代り簡単なものになるけど良いよね」
「凝ったもん作ろうにもパン1枚きりだもん」
「…何とかしてみるよ」

じゃ、改めて。
でも、声の漏れる事を考えたら…顔を合わせながら、
なんてのは一寸きつい訳で。結局お互いを口で、
って事になる。
割とカゲリとならやり易い。京介も深春も、ぼくの顎が
疲れるんだよね。イイ感じなんだけど。
カゲリとなら、身長差も大丈夫だし、サイズも丁度イイ
(上は勿論、下にも)
指を絡めて、確りと感触を味わって。
そしてゆっくりと収めてゆく。カゲリの方も同時進行。
カゲリの口の一寸したざらつき加減、好きだな。
煙草、喫ってる所為かな?京介も深春も割に
滑らかな感じだもんね。
満足、って言う代わりにカゲリの体に足を絡めつけ、
一寸引き寄せる。そして強くなる吸引。
お互い、何時もの半分程度の時間で達してしまった。

パンは本当に1枚だけ。牛乳と珈琲は辛うじてある。
卵は…無いな。卵と牛乳ならフレンチトーストって
思っていたんだけど…あれ?
「何でコンデンスミルクなんてある訳?」
「ああ、それ?」
何で赤くなってるんだろ?
「…練習用…。バナナに塗ったくって…」
「……え……?」
今度は僕が紅くなる番。つまりバナナ+コンデンスミルクっ
て言うと…つい連想は下半身に行っちゃう訳で。
「も一つ聞いていい?下は?」
「胡瓜にゴム被せた」
「その胡瓜は?」
「……ビンボー学生に言わせる気かよ」
…ゴメン、ぼくが悪かった。
で、結局どうしたのかというと。
食パンの耳は軽く乾煎りしてインスタントコーヒーと
砂糖を一寸絡める。本体は牛乳を含ませて軽く焼く。
そして深春から教えて貰ったベトナム風珈琲。
「……無茶苦茶甘いんだけど、俺達みたく」
カゲリに、一本取られてしまった。
《コメント》
書けない書けないとだれた挙句、こんなん出ました(苦笑)
昼飯探しに寄ったパン屋の店頭で売っている
フレンチトーストを見てこう言う話を持ってくるか?
ゴメンナサイ、邪まで。好きなものですからご勘弁を。
オチの一言、一寸ありがちだったでしょうか?

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