異形

 「偶には、酷くされたいでしょう?」
 「誘い文句としては合格。座木だって、偶には
したいだろう?」
 結局欲しいくせに、素直じゃ無い連中…。

 この関係で、何時もリードするのは秋。受け入
れて、満たされて、満足して眠りに落ちる。
 そして、翻弄されるのは座木。その気にさせて、
押し上げて、少し疲れて眠りに落ちる。
 関係が苦痛な訳じゃ無い。座木が秋に魅せられ
て、秋は座木を必要とする場面がある。納得はし
ている。
 只、時として。
 何時も満足に微笑んでいる顔を、肉欲に歪んで
自分を欲しがる表情に変えてみたいと思ってしま
う。役割が定着する前に、自分が乱された様に。
 でも、騙し討ちが効く様な相手ではないし、こ
っちの思惑は疾うに気付いているだろう。だから、
正面突破で誘いかけてみて…合意に至る。

 「物理的な拘束なんて、気休めですけどね」
 それでも心なしか嬉しそうに皮の帯で秋の両手
を後ろ手に拘束する。秋自身も皮の帯で拘束され
ており、簡単に絶頂に逃げ切れない。
 「これで終わり?何時もと一緒じゃ無い?」
 「一寸小耳に挟んだ方法を今日は試してみよう
か、と」
 そう微笑んで、先ずは秋の蕾に金属の嘴を挿入
する。本来、赤ん坊の出入り口を検査するべき道
具だ。其れを中で拡げて、内部への入口を確保す
る。
 そして座木は原型に戻る。ミニチュアの狐。日
本の遣い魔で言う所の管狐と言う所か。
 「薔薇色の洞窟と言う所ですか…改めて見ると
随分綺麗にしているんですね」
 首を巡らせて繁々と見る。そして嘴を抜けて、
洞窟の更に奥へと忍び込む。
 「押し潰さないで下さいね」
 言うが早いか自身を包む洞窟の壁ごと身体をく
ねらせる。連動して秋の息も上ってくる。座木自
身とは違う、異様な快感。
 「と…め…」
 「てなんて、あげませんよ」
 「しゃ…べ…るな…っ」
 座木の喋る振動さえも快感に連動するらしい。
絶頂に至ろうとして、そして身悶えしているのが
体全体を包む壁の振動で判る。何時もよりもペー
スが速い。
 『一寸、様子をみましょうか』
 そう思っていざ改めて秋を見ると、相当に乱れ
ている。何よりも、眼で訴えている。
 「座…木…も…ウ…」
 「もう、なんですか?自分で言って下さい」
 「取って…これ…」
 「後を?前を?」
 前の方だと明白なのに、わざと惚けて見せる。
これも、今日の趣向の一つ。
 「イキタ…イ…っ!」
 最後まで言えなかったのは、蕾から嘴を抜き取
られて、座木で満たされたから。
 「何時もそう強請ってくれるなら、嬉しいです
けどね」
 秋が解放されたのは其れから20分後。座木の放
出と共に。

 「綺麗な表情ですね」
 「…そーか?」
 「暫くは愉しめますね」
 「リベザルには見せるなよ」
 耳朶を真っ赤にした秋の抗議に微笑む座木。
一部始終は確りヴィデオに納められ、次の愉し
みへの参考書となっていた。
 「もう、嫌ですか?」
 耳朶への口付けが、返事だった。
《コメント》
ベタやなぁ…。でも今の所の限界。
完全鬼畜にしたかったけど、この二人の関係を
考えると、こんな風になりました。
因みに座木のした行為は…実際にはハムスターを
避妊具に入れて挿入するとか…(汗)

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