ライバル

「深春、一緒にお風呂入ろう。」満面の笑顔。
「一緒にってもなあ。」
「いいでしょ。僕まだ1人でうまく頭洗えないもん。
手伝ってくれると嬉しいなあ。」
なんかジーンとくるものがある。
最初は俺の姿を見ると逃げ回っていたこいつ。
やっと最近話すようになったものの、こんなに懐かれ
るとは思わなかった。うーん。これも俺の人徳か。
先生と京介は2人で外出。いつもならどこにでも蒼を
連れていくあいつが俺に蒼を預けていくのは珍しい。
さては蒼に会わせたくない人とでも会うのか?
おいてきぼりをくらいむくれていた蒼だけど食事の後
急に俺にまとわりつくようになった。
腹が減っていたからご機嫌斜めだったのかねえ?
とにかく蒼にせがまれるまま、一緒に風呂に入ること
になったんだが・・・

浴槽につかった蒼がじっと俺を見ている。
なんかなあ、妙な視線を下半身部分に感じるのは気の
せいか?
「深春の大きいね。」突然蒼がつぶやく。
「ハッ?」オオキイッテナンノコトダ?
「うん、京介より深春の方蛯ォい!すごいねえ。」
おいおい、おまえが言うのはアレのことかい!
「でも一番大きいのは先生かな。」
「・・・」
蒼、俺はそんなこと知りたくは無かったぞ。(泣)
「僕のもそれ位大きくなるかな?」心配そうな声。
「だっ、大丈夫だよ。好き嫌いなく何でも食べるんだ
な。そうすれば大きくなるさ。」
まあ身体は大きくなるだろう。局部的にはどうなるか
不明だけどな。ハハハ
「大きくなればスキスキビーム出せる?」
「エッ? 何だそのスキスキビームってのは?」
「深春、知らないの。きゃあ恥ずかしい〜」
ええ、知りませんとも。そんなもん!
「先生に教えて貰ったんだ。大きくなって好きな人が
出来るとね、ここからスキスキビームが出るんだよ。
それで赤ちゃんが出来るの。」
「あっ・・・・」
「でもね、スキスキビームは本当に好きな人だけなん
だって。遊びとか一夜の過ちはいけないんだから。」
先生! あんた子供相手に何ていうこと教えるんだ。
それでも教職者かい えっ!!
「深春も京介にスキスキビーム出してるんでしょ。」
「おっ、おい・・」
「熊もあんな顔してやることはきちんとやってるって
先生言ってたもん。今度僕も仲間に入れてね。」
「仲間って、お前・・」
「僕、京介好きだもん。深春も好きだもん!仲間外れ
にしたらいやだ。」
やばっ こいつグスグス泣き出したぞ。
「だからね、ヒック、僕も入れてね。」
なんか様子がおかしい。蒼の顔をのぞきこむ。
「蒼、酒飲んだのか!」酒臭いぞ。
「ミヒャルが残したビール飲んだったの。」
あーあ 酔ってるよ。とんでもないやつだな。

慌てて蒼を風呂から出しパジャマを着せてすぐに布団
に寝かせた。幸いすぐにクーッと気持ち良さそうに寝
ついたので一安心。
蒼に酒を飲ませたなんて京介に知れたら大変だ。
しかしなあ、スキスキビームか。。
こりゃあ将来手ごわいライバルになりそうだ。
あーあ 早く京介帰ってこないかなあ〜
今晩も沢山スキスキビーム出してやるぞ!!
《コメント》
ドンドコ鬼畜を極めつつある闇鍋首謀者達であります。
何と言っても、最初ほのぼのに見えて…と言うのがポイ
ント高いですね。
でも深春も平和だなぁ。神代先生が京介相手にスキスキ
ビームを出していただろうに…   

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