かわいい嘘つき

「蒼、耳の裏もちゃんと洗って。」
もう、いつまでも僕のこと子供扱いしてるの。
「ほら、頭にまだ泡がついてるよ。」
優しい手が僕の髪に触れる。
「うーん だいぶ髪の毛が伸びたな。明日先生と一緒
に床屋さんに行っておいで。」
「・・・・」
知らない人に触られるのは正直いって怖い。
でもそんなこと言ったら馬鹿にされそうだし。
「それとも深春にお願いする?」
黙って俯いた僕を見て苦笑しながら言った言葉。
「ミハル、床屋さんなの?」
「違うよ。でも彼はああ見えても器用だから。自分で
自分の髪も切るというし。」
うっ、深春に切ってもらう方が床屋さんよりかいい。
どうしよう〜 切らないといけないのかな髪の毛。

お風呂タイムはいつも一緒。。
京介は僕の髪の毛を洗って、身体も洗ってくれる。
2人でシャワーを仲良くあびると浴槽に飛び込む。
「ココ、どうしたの?」
白い京介の胸元についてる赤い跡。
「ぶ、ぶつけたんだきっと。。」
あれ? 京介の顔が真っ赤。どうしたんだろ??
ねえ、僕また背が伸びたみたい。
いつかは京介と同じ位の背になりたいな。
そしたら僕は・・・

「ねえ、京介、喉乾いた。」
お風呂あがり、僕の濡れた髪を優しく拭いてくれる手
のぬくもり。
さあ、湯上がりの一杯。牛乳を飲もう!
地道な努力のが勝利を導くんだ。
京介と同じ位の背になるためだもの。牛乳は大切。
僕は胸の中に広がる想いを隠してほほ笑んだ。
そう、大きくなったらやりたいことはたくさんある。
まあ 今にみてろよ。ねっ 京介!!
《コメント》       
>客人鍋のすてきなシャワーシーンから生まれた話。
>いけない想いを隠す子供時代の蒼。
>もち、あんなことをたくらんでると(笑) 流石だわ…マダム。邪ま職人の鑑! あのシーンから上手に引き出して…しかも一見ほのぼの。 技よね、これって。感服したわ〜〜。 

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