震える皿「弁償ならするから」返事はない。 「なっ、馬鹿なことはやめてさ〜」これも応答なし。 「かっ、勘弁してくれー!」 ケーキを持って久し振りに蒼の部屋を訪れた。 なんでも今話題の超人気のケーキとやらで、買うのに 行列が出来るとか。 たまたまバイト先の雑誌社で差し入れに貰ったのだが 今日は野郎ばかりでケーキなぞ食べる人はいない。 そこでバイトあがりの俺が有り難く頂戴してきた。 しかし、いくらなんでも1人でケーキを8個も食べら れる訳もなく、蒼と一緒に食べようと寄ったのだ。 蒼も喜んでくれて、大事にしてるカップでうまい珈琲 を入れてくれたんだが、うっかりと俺が手を滑らせて 割ってしまったのが事の発端。 蒼には必死に謝ったさ。弁償すると言ったし明日にで も同じ物を買ってくるつもりだ。 それなのに蒼が俺に求めた謝罪はとんでもないこと。 しかも俺はそれを渋々承諾するしかなくて・・・ 「蒼、楽しいかこんなことして。。」 つい恨み言の1つも出るぜ。全く。 蒼が俺に求めたこと。 それは割った皿の代理!つまり俺の身体にはケーキが 並んでいる訳で。。 「だめ、皿はしゃべらない」うっ、冷たい返事。 蒼がフォークを俺の宿したりしないか冷や汗も のなのに、蒼は優雅に貴重なケーキを味わっている。 もう、こうなったらさっさと食べてこんな遊びは終わ りにしてくれ〜 「あっ、苺が落ちてる。」 蒼がフォークでつつくのは俺の胸の小さな飾り。 冷たい金属の感触につい身震いする俺。 それでも蒼はいたずらを止めようとしない。 いや これはわざとだ。そうに違いない。 「変な苺。固くなったり赤く色付いてきたり。」 くすりと笑うと、蒼は今度はケーキのクリームを俺の 股間に塗りつける。 「おいしいね。ここの生クリームはすごくおいしい。 それに深春のミルクの隠し味までして最高!」 そんなにぺろぺろと嘗められてはたまらない。 俺の欲望はもうはちきれんばかりに主張してるし先に にじみ出る液体がクリームと混ざりヌルヌルだよ。 「よく揺れる皿だなあ。これじゃあケーキが落ちちゃ うじゃないか。」 蒼は俺の身体からケーキをどかす。 ほっとしたのもつかのま、身体のあちこちについてる クリームやらチョコを嘗め取る蒼の舌にジーンとくる 俺の股間のもの。。うぅ 静まれ自分! 「おいしそうな姿だね。深春。」 天の助け、遅れてきた京介が笑いながら部屋に入って きた。これでこんな馬鹿な遊びもおしまいだと安心し たのに。。(泣) 「手伝うよ、蒼。」京介まで一緒に嘗めだす始末。 2枚の舌にどんどん熱くなる俺の身体。 時々誘うように腰を揺らすと2人がくすりと笑う。 「これ以上お預けは酷だよね。」 「そうだね。我々も限界かな。蒼はどう?」 楽しげな京介の笑い声。 「うん もう僕も暴発しそう。。」 「はあっ、いいっ・・・」 俺を貫くのは京介。蒼はまだ飽きずに胸の苺をいじりながら、 もう片方の手で俺の欲望をつかんでいる。 「いいっ、あっ…」 「いい声出すね。深春。」笑いながら蒼がつぶやく。 「それにすごく甘くておいしいんだ。深春は。」 その5時間後、俺が残ったケーキをやけぐいしたのは 言うまでもない。思いがけない運動で腹も空いたし。 ケーキは俺の体温で少しクリームが溶けていたが確か にうまかった。後で胸焼けしたけど。 翌日、割った皿の代わりを買って蒼の元を訪れた俺に あいつが出したのは皿に山盛りのドーナツ。 「この店、今プレゼントキャンペーンしてるんだ。 ポイント集めてるから深春も協力してね。」 ほほ笑む蒼の顔が悪魔に見えたのは気のせいか? 翌日、俺は胃薬の世話になった。。。(泣) 《コメント》 |