猫でも愛してあげる!
その朝、目が覚めた時俺は何か違和感を感じていた。
なんか見慣れた部屋がやけに大きく思えてならない。
気のせいだよなとベッドから起き上がったつもりが俺
はベッドの下に転落してしまったではないか。
まだ夕べの酒が残っているのかなあ
思わず頭を照れ隠しに掻こうとして気付いた。
な、なんだ俺の手! 毛むくじやらだぞ。
そ、それにこの手ってまるで猫みたいじゃないかああ
あわてて部屋の中を走り回って気付いた。
俺4本足で走っているぞ。なぜだ、なぜなんだ〜
そこで突開く部屋の扉。
「深春、なに朝からどたばたしてる うん?」
いきなり首をつかまれて高いところに移動する俺。
うわああ なんだこの高さ! 目が回る@@
気付くと俺の目と鼻の先には京介の顔。
「なんだこの猫は? 深春が拾ってきたのか?」
『京介、俺だ、深春だよ。おい こら』
必死にやつに訴えるのに口から出るのはミャアミャア
という情けない声。
「おなか空いてるのかな?」首をかしげる京介。
そのまま京介は俺をそっと抱えたまま台所へ行き俺用
にと冷蔵庫からミルクを出してくれた。皿からミルク
を直接なんて俺は断じてやらないぞと思ったが空腹に
は勝てない。あきらめて皿からぺちゃぺちゃミルクを
嘗めるはめに。くー 屈辱だあ
「うーん 毛艶もいいし筋肉もついてる。キミはどこ
の子なのかな。」
ミルクを飲み終えて満足した俺の喉元を京介の細い指
がなでる。なんか気持ちいいぞ。げっ 俺ゴロゴロと
喉を鳴らしているぞ。ひえーん。
「僕はこれから寝るんだ。キミも来るかい?」京介の
優しい声につい後をついていく俺。京介と一緒に布団
にもぐりこもうとするとあいつの指が俺の尻尾をつか
み、ある部分を覗き込む。
「小さいけどついてるね。男の子か。」くすりと笑う
あいつの鼻先に俺はフーと唸ってやった。
小さくて悪かったな! フン
「お休み」そうつぶやくとすぐに眠りの世界に旅立つ
京介。しかし俺はなかなか眠れない。
布団の中にもぐりこんでいき、ボタンの外れたあいつ
のパジャマの胸元に顔をつっこんだ。
あった あった!ここがあいつの弱いとこ。
胸の小さな突起を嘗めてみる。そっと優しく嘗めてい
くとあいつの乳首がぴくりと震える。おお 寝ていて
も感じるんだなあ〜 よしもっと嘗めてやる。
爪をたてないようにそっと手で触る。柔らかい肉球を
押し付けると堅くなってきた。よしよし!(笑)
次にもっと下へと潜っていく。
発見!手を押し付けて両手でそぅーっと踏み踏み!!
おお ここも感じるんだ。変化してきたぞ〜
しかし、寝返りをうった京介のキックを後頭部にくら
い俺は夢の中へと〜 ああ もう少しだったのに。。
「うわあああ」
目が覚めて慌てて起き上がった俺。
あれ? いつもの俺の部屋だ?
隣には猫のように丸まって俺に擦り寄って寝る京介。
「良かった 夢かよお〜」
安心して俺はまた布団の中に潜り込んだ。
今度はもっといい夢を見よう。お休みなさい!!
《コメント》
最近、各所のBBSでネタ合わせをしている
闇鍋コンビです(爆)これも某BBSのやり取りから。
深春を猫にしましたか(感嘆)流石です。 |