シーンと静まり返った教会の中。
僕は1人でたたずんでいた。何を話せばいい?
許さもないというのに。。
「京介!」後ろから僕の肩をつかむ大きな手。
振り返ってはいけない。そう決心したはずなのに。
でも何かを求めて僕は振り向いた。
そして4つの目にとらわれてしまう。
こうしてまた泥沼にはまると知っているくせに。。。
僕は小さい頃から神の元に仕えている。
天外孤独の僕に教会の神父様は優しくして下さった。
神の為に働き祈る毎日。それに満足してた昔の僕。
でもあの日から世界は変わってしまった。
遠い国から修業の為に来た若い神父見習いのミハル。
僕は初めて彼を見た時から心を奪われてしまった。
彼を見ると胸がドキドキした。目線を合わさないよう
にしたのにすれ違うと身体は硬直した。
こんな邪まな考えを持つのはまだまだ僕の修業が足り
ないからだ。そう思い、教会にこもり毎日神に祈りを
捧げた。でもそれなのに。。
神父様がお留守の夜。
ふと寝苦しさを覚えた。身体が重い。なぜだろう?
動こうとすると突然口を大きな何かがふさぐ。
「静かにして。さあ楽しもうよ。」
大きな手が僕の胸をまさぐる。乳首をつままれて強く
引っ張られた。途方もない快感が背中を走る。
熱い舌が僕の身体を嘗めまわす。
貝殻骨に軽く歯をたてられのけぞった。
「ずっと俺を誘っていたじゃないか。熱い目で。」
「は、離して下さい。」
「いいじゃないか。俺も好きなんだ。」
「いけません。こっ、こんなことを神がお許しになり
ません。」
「いいさ。2人なら地獄でもどこにでも墜ちるよ。」
かみ付くような乱暴なくちづけ。
「あっ、ひっ。。」
「上の口より下の口の方が正直だ。こんなになって」
初めて味わう奇妙な感覚。気持ち悪い。でも何かが僕
の身体の中で生まれてくる変な感覚。
「やめて、お願いだから。」必死に哀願した。
身体が切り裂かれるような思いをこらえた。
ああ それなのに。。
「ミハル、お前手が早いな。」
ふと気付くと神父様の顔が僕を見下ろしていた。
「神父様。。。」
こんな姿を敬愛する神父様に見られるなんて。
もうだめだ。教会を追われるんだ。
でも意外なことに神父様の手は僕を抱き締めるだけ。
「くそお 俺が狙っていたのになあ。」
神父様の手とミハルの手、4本の手、20本の指が僕
の身体をまさぐる。
大きく開かれた僕の脚の間で揺れる2つの頭。
絶えない快感にその晩僕は何度も絶頂を迎えた。
「何考えてる?」
ミハルの手が僕の髪の毛を撫でる。
「多分僕は地獄行きだなって。」そうだろうきっと。
「なあに、3人なら楽しいぞ。」神父様の明るい声。
神よ。僕に彼らを与えてくださったことを感謝しても
よろしいでしょうか。
愛する人をありがとうございます。。。