溶かして

「いい、自分の口の中に入れておくのは最高でも3秒
だけ。舌をからませるのはいいけどそれに時間くって
3秒以上たったらだめだからね。」
くどい程に蒼が念を押す。隣の深春は蒼の言葉にうな
づきながらいかにもやる気まんまんといった感じ。
なぜこんな妙な遊びに僕までつきあわないといけない
のか自分で自分が理解出来ない。

酒の席で蒼が持ち出したゲーム。
あらかじめなにかを入れてつくった氷を口移しすると
いうたあいもないゲーム。
口の中で氷が溶けて中のなにかが口中に広がった者が
負けとうゲーム。
馬鹿らしいと僕が言う前に酔った深春がその気になっ
てしまい僕までつきあうはめになった。
蒼のことだ。多分よからぬ物を仕込んでいるだろう。
それが見抜けない人の良さが深春のいいところでもあ
るのだが。

「うっ、冷たい。」春めいてきたとはいえ、氷を口に
含むと背中が寒さに震える。
たかが遊びなのに3人ともなぜか無口。
「げっ、なんだこりゃあ〜」深春の悲鳴で静寂が破ら
れた。みると顔を歪めてなんともいえない情けない顔
をしてる。
「ああ、深春当たりとったんだあ。」蒼の無邪気な声
「おい、なんだこれ?甘くて死にそう!」
「へへ、ガムシロップ入れたんだあ。」
2人の会話を笑いながら聞いていた僕。
ゲームは中断され、僕の口の中の小さな氷はあとかた
もなく溶けてしまった。
ガムシロ入り氷に当たらなかったのはラッキーだ。
まだ言い合いを続ける2人を横目にくすりと笑う僕。
アレ?なんかへん??身体の奥が熱いのは何故?

「どうやら負けは京介みたい。」言い合いをやめて僕
に近付いてきた蒼。
蒼の手が触れた途端に電流が身体を走るような刺激。
「ごめんね。1つだけ即効性の媚薬を入れたの。」
「あ、蒼・・・」身体が熱い。とても熱くて堪えられ
そうもないよ蒼。。。
「辛そうだな、京介。」俯いて熱をこらえる僕の顔に
そっと触れる深春の大きな手。
「大丈夫だ。俺も蒼もついてるから。」

「あっ、そ、そこだめ・・」首を横に振りいやいやと
あらがうのに、意地悪な指はなおも同じ箇所を探る。
「やあ、いやって言ってるのに。」こんなにじらされ
てしまうのは久し振り。
しかも2対1、どう考えても僕が不利。
「たまにはかわいくおねだりして貰おうか。」
「そうだな。いつも素直じゃないし。」
「そう、腰も揺らしてかわいくおねだりしてよね。」
ううっ、僕が逆らえないことを知っているくせに。
意地悪な2人をにらむものの効果なし。
「そんなイイ顔で睨まれても腰にぞくりとくるだけ」
と笑う2人の頭に角が見えるのは気のせいか?

もうやけくそでかわいくおねだりとやらを試みた。
四つん這いになり腰を高くあげた屈辱のポーズ。
腰を振り2人にねだってしまい、そんな自分に余計に
感じてしまうとは。。
でも身体が熱いんだ。僕の身体はどうなってしまった
のだろうか。
「か、かわいい。すごくいいよ。」
「やん、はぁ・・」
蒼の舌が僕の中を嘗める。今にも爆発しそうな僕を口
に収めるのは深春。ああ、今吸われたら暴発する〜

結局その晩は何度抱かれたことだろうか。
意識を飛ばしても、揺すさぶられ突き上げられて覚醒
する自分がいた。トロトロに溶けていく身体。
でも何度抱かれても満足できない。
最後は自分から上に乗り腰を上下に激しく動かし何度
も昇りつめたような記憶すら・・・
「淫らな京介、かわいかった。」かすれ声の蒼。
「ああ、おねだりもうまくなったし。」深春の笑い声
もかすれている。
「そう・・・」
確かに昨日は欲望のまま、獣のように交わった。
でもそれは薬のせい。蒼があんな薬試すのが悪い!!
「たまにはいい・・・かな?」
そう、人間素直に生きることも必要だし。
《コメント》
>ああ 淫乱京介〜(笑)
>なぜだ すまん 京介!!
桃色倶楽部サルベージネタで、元はのりぞおさん 本人がカキコしたネタ。 其れを葡萄瓜が無理矢理競作にまで持って行きました。 相変わらず良い邪まの冴えで…(笑)

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