御馳走

「うわああ 先生、なんて格好してるんですか?」
突然の熊の悲鳴。いつの間にきたんだこいつ?
「おう、ずいぶん早いじゃねえか。まだ準備出来て
ないんだ。あっちで座って待っててくれや。」
まさか熊の奴がこんなに早く来るとは思わなかった
ぞ。それになんだこいつ?真っ赤な顔して。
「先生・・・その格好は一体?」
再度そう言われ自分の身体を見て思わず赤面した俺。
「だってな、揚げ物は暑いんだぞ。おまけにさっき
小麦粉の袋ばらまいちまうし。それに家にはエプロ
ンはこれしかないんだ。悪いか!」
そう、久々に京介、蒼、そしてこの深春が遊びに来
るというのでせっせと宴会の準備をしていたところ。
揚げ物をしようと小麦粉の袋を開けた時にくしゃみ
をして粉を頭からかぶるわ、火を使うもんで狭い台
所は焦熱地獄と化してしまい。。後でシャワーを浴
びればいいやとそれまで着るものを脱ぎこれを捜し
出したんだがなあ…。
まあ、確かに裸で割烹着はちーとやりすぎかなあ。

「嬉しいです。俺!」俺の手を握り満面の笑みの熊。
なんか厭な気がすると思ったら俺に飛び付いてきや
がった。うわあ触るなあ
「ちょうど色々と道具もあるし。」
熊の手が俺の尻を撫でる。その手にあるのは…茄子?
そのまま俺を小脇に抱えて居間へとダッシュする熊
の野郎。片手には茄子、胡瓜、薩摩芋・・・
まさかこんな物を下の口で味わう日がくるとはなあ。

「先生、こんなにトロトロになって。」
そりゃあずっといじられてりゃあそうなるだろうよ。
「そんなに淫らに腰を振ってくれて嬉しいな。」
腰を振るのはおまえがずっといじるせいだ。
「ウッ 締め付けきつい・・・それに中がこんなに
熱くて。」
わ、悪かったな・・・(赤面)
それに熱いのはおまえのせいなんだぞ。全く

「何してんの?」
突然聞こえた声に振り向くとあきれ顔の蒼と無表情
の京介の姿。
「ずるいよ、深春だけこんな御馳走!!」
蒼はそう一声叫ぶと猛然とある行動に・・・
「ぬ、脱ぐなああ」
俺の声がむなしく響いた。

こうして宴会の夜はふけていった。
結局揚げ物は途中で挫折。なによりの御馳走は
俺だったというお粗末な結末で。。
《コメント》
葡萄瓜管理某掲示板にて盛り上がった「裸割烹着話」から
発展した一話(笑)(どの掲示板か、判る方にはお判りで)
……着て似合う人が選ばれる、ある種恐怖のコスプレだと
思います。でも深春に時々着せたくなる葡萄瓜って一体?

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