むかしむかし、あるところにとても豊かで平和な国が
ありました。その国は気候は温暖で作物は豊かでみな
裕福な暮らしをしておりました。
でもその国の人はみな暗い顔をしていました。
なぜならこの国のたった1人の王子様が重い病にかか
っていたからです。
王子様はとてもかわいらしい子で国民のアイドルでし
た。王子が笑うと銅像もほほ笑み返すとまで言われて
おりました。でも王子様が病気になってから、国民も
王宮の人達も笑うことはなくなりました。。。
ある日、この国に風変わりな旅人が2人訪れました。
顔全体をモップのような毛に覆われた犬と、大きくて
強そうでもどこか優しそうな熊のペア。
驚いたことにこの2人組、まるで人間のように2本足
で立って歩き、人間の言葉を話していたのです。
「腹へったな キョースケ。。」
「ミハル 朝ご飯を食べたのはほんの2時間前だよ。
もうボケたのか。」
「あんな薄いパン1切れをご飯といえるのか。」
「仕方ないだろう。所持金はあとわずかなんだし。」
仲良く会話をしながら歩く2人連れをみたこの国の人
達は大層驚きました。
だって熊と犬が人間の言葉を話しているんですから。
物陰から漫才のような2人の会話を聞いていたこの国
の王宮お抱え医師のカミシロはあることに気付いて、
慌てて2人の前に飛び出しました。
「き、君達にお願いがある!」
「お願い? 金なら人様に貸す程持ってないぞ。」
「いいから私と一緒に来てくれ。」
カミシロは2人の手を引いて王宮へと急ぎました。
なんだか分からない2人はとりあえずカミシロの真剣
な口調につられ、一緒に王宮へとやってきました。
王宮の一番奥の部屋。
日当たりが最高によいこの部屋で病気の王子は眠って
おりました。
何も説明もされないままにこの王子の部屋に連れてこ
られた2人は驚きました。
立派なベッドの上に横たわっているのは小さな猫だっ
たからです。
「この国じゃあ病気になると猫になるのか?」
「いいえ 王子は病気ではありません。実は悪い魔法
使いに魔法をかけられ、もう3年も猫の姿のまま眠り
続けているんです。」
「3年も・・・」
「色々な医者に見せました。薬も試しました。しかし
王子にかかった魔法を解くことは出来ませんでした。
あなたがたなら王子を救えるかもしれません。
お願いです。どうかアオ王子を助けて下さい。」
カミシロの真剣な願いに2人は考えこみました。
「では王子と僕達だけにして下さい。」
犬がそう言うとカミシロは素直に部屋を出ていき広い
部屋には熊と犬と猫の3人だけ。
「さて、どうしようか。」小首をかしげた熊。
まずは試しにと王子の身体をくすぐりだしました。
コチョ コチョ コチョ でも反応はありません。
「だめだ こいつ不感症か?」
「ミハル そんなのじゃだめだよ。」
キョースケは小さな猫の身体をかかえてベッドに腰を
かけると猫の口にキスをしました。
猫が苦しそうに少し口を開けるとそこから舌を侵入さ
せ小さな猫の舌にからませて吸い上げました。
「ほう そうきたか じゃあ俺はこういくぞ。」
ミハルは猫のしっぽをもちあげ、その下に隠れていた
小さな珠をそっと口の中に含み、舌全体で嘗めあげて
転がし吸いあげました。
そうしながらいたずらなミハルの指はさわさわと猫の
なめらかな腹部をいじっていました。
「さすが猫だな。乳首がたくさんあるぞ。」
小さな乳首をつまみあげ、軽く爪をたて指先ではじく
と乳首が震えて堅くなりました。
「あっ あん 気持ちいい。」
猫が初めての快楽に目を覚ましたとたん、猫は小さな
人間の姿に戻っていました。
それに熊と犬も人間男子成人体に戻っていました。
実はこの2人も悪い魔法使いに魔法をかけられて熊と
犬の姿に替えられていたんです。
猫にかけられた魔法。
それは『快楽への階段を昇り大人になること。』
そして熊と犬には、『愛しいものを救うこと』という
魔法がかけられていたのでした。
人間に戻った王子は2人の旅人を自分の先生役にと雇
うことにしました。
こうして3人は仲良くいつまでも暮らしましたとさ。
めでつぃ めでたし!