兄貴

「ひゃぁぁ〜」
思わず叫んで飛び起きた。はあ夢だったか・・・
「何騒いでるの。まだ朝の4時じゃない。」
「すっ、すまん、蒼。久々に厭な夢見ちまった。」
「何の夢見たの? お化けの夢?」
「馬鹿、そんなんじゃないさ。昔の話なんだが。」
隣で俺を見つめる蒼の瞳。
仕方ない、誰にも話したことないんだがなこの話。。

「栗山先輩、俺の兄貴になって下さい!」
そう、あれは高校3年の夏休み前。
突然見ず知らずの奴に呼び出しを受けた俺。
喧嘩の呼び出しかといきりたって呼び出された屋上で
俺を待っていたのはやけにガタイのいい1年坊主。
確か柔道部で期待の新人と騒がれてる奴だ こいつ。
「俺、ずっと先輩のことが好きで、それで・・・」
うつむいてモジモジするこの後輩を見ている俺。
何も言えずに固まった俺達にジリジリと照りつける夏
の太陽。
「きゃあぁ」一言叫んだ後このでかい後輩は真っ赤な
顔をうちわの様に大きな手で覆い走り去っていった。
そのままそこで夏の太陽に照りつけられた俺は日射病
で倒れて病院に運ばれた。
勉強も手につかず悶々とした夏休み明けに俺が見たの
は、細くて華奢でかわいい俺の同級生と手をつないで
登校するあのでかい後輩の姿だった。。

「ミハル、振られたんだ。」
「ば、馬鹿! 振られてないぞ。」
「でも良かった。ミハルが振られて。」
「うん? 何だ。良かったってのは。」
はん 俺がふ、振られた話がそんなにいい話かよ。
「だってさあ、そこでミハルが戴かれたら僕に会う事
も無かったかもしれないから。」
「蒼・・・」
じっとうつむく蒼の背中が揺れてる。
ああ、蒼 俺は誤解してたよ おまえのこと。
本当はいいやつなんだよな。
まあ、兄貴なんて言われて固まった俺も若かったよ。
まさかその後大学で京介に会い、神代先生と知り合い
その上年下の蒼とこんなことになるなんて思いもしな
かったけどなあ。

「もう、ミハルがそんな話するからこんなに。」
蒼の手が俺の手を握り優しく誘導するその先には。
「おっ、おい!」
なんであんな話聞いてこんなになるんだ。えっ!
「ねっ、もう1回。」
茫然とする俺を押し倒しにっこりと笑う蒼。
ああ なんでこんなことになったんだろ。

「はぅ。もう、あっ・・・」
「ほらミハルだってこんなに濡れてる。昔の彼の事を
思い出したの? ひどいなあ。僕といるのに。」
「ち、違うだろ、おまえがそ、そんなこと。うっ」
俺を握り強弱をつけて揉みしごく蒼の細い指。
悶える俺を上から見据えてほほ笑む蒼。
「あぅ、あっ、おっ・・大きい」
油断していたらあいつが俺の中に侵入してきた。
ゆうべのなごりでまだ濡れているからか、さほど苦も
なくあいつを受け入れる俺。
「ミハル、よく見てよ。今抱いているのは誰かを。」

し、しまった! さっきの話がこいつの嫉妬心に火を
つけたらしい。
その後散々泣かされて解放されたのは実に朝の10時
で6時間もあいつに抱かれたことになる。
もう、身体ほボロボロ。腰はガタガタ(涙)
俺の隣には超ご機嫌な蒼のやつ。
くそぉ 年下にいいように扱われるなんて!
リベンジだ! 今に復讐してやるぞぉぉ〜
《コメント》
今でこそ下ネタの大家(爆)になってしまった
葡萄瓜ですが、この言葉、健全な意味のみで
解釈しておりました。
それが誤解だと判ったのは同人に入り込みだ
して間もなくの事。
日本語とは、奥深きもので御座います。

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル