ある童話

昔昔、とても高い山の奥に1頭の狼が
1匹で暮らしておりました。
群れからはぐれいつのまにかひとりぼっちに
なった狼は山奥の大きな洞窟の中で暮らしていました
寂しいなあとたまに思いましたが
山の動物達は決して狼に近付きませんでした。
なぜなら狼はとても優秀なハンターだったからです。
うかつに近寄れば食べられてしまうと
森の動物はみな狼を恐れていました。

ある強い雨の降る晩、狼の洞窟にやせこけた
一匹の犬が迷い込んできました。
狼は悩みました。こんなやせた犬を食べても
腹はふくれないだろう。
ならば手元に置いてもっと大きくなってから
食べればいいさ。
狼は優しく犬に接したので2匹はまもなく
とても仲良くなりました。
それからしばらくたったある日のこと、
犬が1頭の熊を連れてきました。
聞いてみるとこの熊は犬の友達だそうです。
狼はこれで犬の他に熊も食べることが
出来るとほくそ笑みました。
でもそんなことはかけらも見せなかったので
熊も一緒に暮らすことになりました。
狼はもうホクホクです。家に帰ると
おいしそうな2匹がいるからです。
賢い狼はもっと大きくしてから食べてやろうと
もう少し待つことにしました。

ある日のこと、遠出をした犬は町から
1匹の子猫を連れて戻りました。
親にはぐれ泣いている子猫がかわいそうで
連れてきてしまったそうです。
狼はこの子猫も受け入れました。
猫はまだ食べたことがないので
どんな味か興味があったからです。
3匹の獲物を目前にし、狼は毎日が
楽しくてたまりませんでした。

季節は巡り春の宵のこと。
突然狼は家にいた3匹に襲われました。
「俺が何をしたというんだ。」
理不尽な行為に怒った狼は叫びました。
すると3匹は口々にこう言いました。
「そんなおいしそうな身体してる方が悪い。」
「あなたを押し倒す日をどれだけ夢見たことか。」
「僕もねえ、狼さん食べたいの。」
狼がどんなに抵抗しても多勢に無勢。
やがて狼は3匹においしく食べられてしまいました。

今も狼と3匹は仲良く一緒に暮らしています。
毎晩3匹に食べられている狼は最近
色っぽい溜め息をつくことが多くなりました。
食べるのはいいがこちらの身体がもたないよ。
若いもんは加減を知らないから困るんだ。
そう悪態をつく狼でしたがその姿はとても幸せそうでした。
こうして狼と3匹はいつまでも一緒に幸せに暮らしましたとさ。
めでたし めでたし。
《コメント》
>ああ なんて変な童話もどきだろう。
>キャスティングはうふふ。  
犬・熊・猫…と来たらもう狼はお判り
ですね?
保護者が美味しく食べられる…と言う
のが『闇鍋』の傾向のようです。  

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!