2000/12/23UP 管理人BD兼用

突然アレはやってきた。びっくりした。
おびえて怖がる僕に
「見た目は怖いがアレは人畜無害でおとなしいいい熊だぞ。」
と先生は頭を撫でながら言った。本当かな?
本当は悪い熊で先生や京介を狙っているかもしれないじゃないか。
だから僕はアレをこっそり観察することにしたんだ。
今日から前に読んだ本みたいに観察日記を書くことにする。
ちゃんと僕が見張って京介と先生を守るんだ。

○日
大きな口を開けてあくびをした。
背中をポリポリ掻いている。汚いなあ。
ご飯、もう3杯目だよ。まだ食べるのかな。
大きいからご飯も沢山食べられるんだ。すごいな

 
2000/12/19UP

△日
アレが泣いていた。
居間に置いてあった僕の本を読んで泣いていた。
僕もあの本を読むといつも泣いてしまう。
海の泡になってしまうかわいそうな姫を思って。
京介は泣いてしまうと何も言わずに
僕の頭を撫でてくれるんだけど。。。
僕も撫でた方がいいのかな? 熊のこと。

 
2000/12/21UP

☆日
熊も笑うんだな。
顔が赤いから今日は赤熊だ。
お酒ってそんなに楽しい物なのかな。
あとでこっそり台所で嘗めてみた。苦くてまずい。
顔をしかめたところを京介に見付かった。
「大人になれば判るよ。」だって。  
                 

 
2000/12/26UP

◇日
熊と京介が喧嘩した。
熊は家を出ていってしまった。
これが僕だったら?
誰も迎えにきてくれない気分ってすごく寂しいよ。
だから京介の手を引いて熊を迎えに行った。
そして始めて熊の名前を呼んでみた。
ミハル。。。  
                 

 
2001/1/6UP

「懐かしい。こんなの残っていたんだ。」
「うん?何だ?」
「だめ!深春には見せてあげない。」
「なんだよ蒼。冷たいなあ。」
あーあ、深春がふてくされちゃった。
でも、だめ。これは誰にも見せてあげないよ。
僕の書いた初めての動物観察日記だもん。 友達という動物の。

 
2001/1/23UP

《コメント》
のりぞおさんの「しみじみ、ほのぼの」です。
いいなぁ。葡萄瓜も理屈ぬきでこんな世界が書きたい。 鬼畜を書くにも、こういう基本的な愛情が無いと、ね。
…そして、この作品の反響は大きくて…。
さくやさんが挿絵を描いてくれる事になり、
挿絵が完全に揃った時点で、絵本と言う形に
作成しなおしてUPしたいと思います。
其れまでは、物語に挿絵を挿入して行きますので、宜しく。 (2000/12/19)                      もうお気づきの方も居ると思いますが、「整体院」にて 作者お二人の認可の下、絵本化バージョンを公開しています。 そちらも改めて宜しく。(2001/1/6) そして、とうとう完成しました。堂々たる絵本として。 絵本形式は整体院の方へどうぞ。 闇鍋の方では長尺ですが、この形式でUPして行きたいと思います。 (2001/1/23)

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